2009年02月01日

ガムランから学ぶ音楽教育の本質

とっても面白い本を読みました

ガムランから学ぶ音楽教育の本質
「ガムランを楽しもう」 皆川厚一著 音楽之友社 1600円 絶版

目次
第1章 基礎知識編
(1)ガムランとは (2)ガムランの楽器 (3)音階
第2章 実技編
(1)バリ・ガムランを楽しもう (2)入門曲「ギラッ」
第3章 初心者のための”ガムラン遊び”
(1)ガムラン楽器を使わずにガムランする方法 (2)アンサンブルの方法
第4章 バリ島の音楽教育
(1)家庭と地域共同体 (2)学校 (3)師匠と先生



インドネシアのガムラン音楽
その中でも特に華麗なバリ島のガムラン音楽の
集団楽器演奏の実際の仕方を手ほどき
集団の中でパート演奏をそれぞれが受け持ち
本当の音楽でのコミュニケーションを探ろうと言う内容
伝統的な教えを詳細にかつ大変に判りやすく解説し
実演をとおしてバリ人が体験している
共同体の中での音楽を体験しようと言うもの

西洋音楽に洗礼された楽譜主導主義の現代日本人の音楽教育観を
楽譜を用いないガムラン音楽を学ぶことによって
真のコミュニケーション
伝統音楽の本来ある音楽教育の立場などを通して
振り返って考えてみようと言う試みの本

いろいろなヒントや考え方を探ることができ
とても面白い内容でした
なんでこれが1998年に出版されたのにいまや絶版なのかわかりません
札幌市中央図書館で借りられます(書庫1にあるのでカウンターで申し出ないと見つかりません)
楽譜主導主義に行き詰まりを感じている人
アジアの伝統的な音楽教育に興味のある人
お勧めです!


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