2007年07月24日

国・邦=「ふん」

八重山民謡でよく出てくる表現
「島とぅとぅみで ふんとぅとぅみで」
「島やりば ふんやりば」
「島」と対句表現で表される「ふん」は「国」「邦」と書いて「ふん」と読ませ
意味は村のことだと勉強した
どうして「クニ」が「フン」という発音になるのだろうかとずっと判らないでいたのだけれど
遺稿集「与那国島の民謡とくらし」宮良保全著(あけぼの出版 2000円)
国・邦=「ふん」
を読んでいて得心がいきました
掲載されていた「雨乞いの唄」に
「チマカリル ミティヤリヤ(島が枯れることですから)
クンドゥリル キワヤリヤ(国が倒れる際ですから)」とある
与那国では島=チマ 国=クンと発音するようだ
クニがクンに転化するのはとてもよく判る
そこから推測すればクがフに転化するのも容易にわかる
クニ→フンも頷けると得心したのでした
言葉って面白いですね


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この記事へのコメント
大変参考になりました。たしかにクニ・クン・フンは近いなあ。
酔っ払いついでに。
余談ですが地名の意味を探るとき、漢字の意味解きから入り勝ちですが、じつは言葉が肝心です。文字はめでたい文字に変わりやすいです。
たとえば東京の王子は凹地なんです。窪んだ湿地だったんです。これからすると八王子が回りを山に囲まれているのも分かります。
う~ん、関係なかったですね。
Posted by コロリ at 2007年07月31日 23:02
コロリさん
いらっしゃいませ
参考になって幸いです
与那国の方言は、石垣方言とも違い
かえって共通語の発音に通じやすい部分もあって興味深いです
東京の王子は凹地なのですね
北海道の江別にも王子製紙のある王子と言う地名があります
Posted by コバコバ at 2007年08月01日 22:28
 
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