2007年01月28日

大衆音楽

昨晩は2年ぶりのコーニーズ札幌ライブ
コーニーズは八重山出身の兄(アニ)弟子3人組
国際通りで「鳩間島」「石垣島」といった出身島の名前を冠した民謡ライブ居酒屋を営むコーニー(八重山の言葉で兄さん)達

こなれたステージは、八重山民謡を中心にぐいぐい聴衆を乗せ引っ張って行く
八重山民謡は比較的静かだというイメージがあるだろうけれど
ライブでのコーニーズは、テンポを自在に操り
厭きさせることなく古典民謡というジャンルを「大衆性」に載せ聴かせる
本来庶民の娯楽である民謡をてらい無く、肩肘張らず尚且つ見事に表現して見せるのである
本当に楽しいステージでした
(個人的には今練習している笛と太鼓に釘付け、素晴らしかった)
鷲ぬ鳥節から始まり、本調子を経て二揚げ、とうばらーま、(途中サービスで沖縄ポップスも数曲あり)そして六調でカチャーシーの後、最後は弥勒節の大合唱で終了
八重山ライブの王道ですね

さて、大衆音楽ということをキーワードにしてもう一筆。

コバが最近最も心惹かれているギリシャ音楽
いろいろ聴き調べているうちに、少しずつ判ってきました

ギリシャ音楽のジャンルの中に「レベティカ(レンベーティカ)」「ライカ」といったものがあります
これはオスマントルコ占領時代から近現代の独立→軍事政権→民主化という中で大衆・特に下級層のなかで育まれてきた音楽であります
ギリシャのブルースといわれるほど、生い立ちがアメリカのブルースに似た要素があり
場末のギャングやチンピラ達からも親しまれ育てられてきました
歌詞も人生の悲哀や軍事政権下でのレジスタンスなどを歌い
人頭税時代の八重山民謡にも通じるものがあると感じます

やはり大衆性とくにブルースという抑圧された民の音楽にコバは心を強く惹かれるようです

レンベーティカに興味のある人はココをクリック
ギリシャ音楽の巨人たち(2) ザ・ベスト - 曇り空の日曜日
3曲試聴することが出来ます、その中でも2曲目、3曲目がお隣トルコなどのアラブ音楽の影響を受けていて、尚且つ西洋音楽と地中海音楽の雰囲気も感じさせて、近代以降のギリシャらしい雰囲気を伝えています。

ポピュラー音楽は、歴史上さまざまな国の影響を受け土着の音楽と混ざり合って発達してきました
(コバはアメリカ・イギリスを中心とした欧米音楽しか情報を流さない日本の音楽情報関連には中学生の頃から違和感を感じています。)
中村とうようのようにオランダ占領時に生まれたインドネシアの「クロンチョン」を最古の現存するポピュラー音楽だとする人もいます
ギリシャ音楽もその地域性・歴史性から東洋と西洋の狭間で、大きく揺らぎ虐げられ
混交しあってきました
八重山をはじめとして沖縄音楽もまた然り
そして黒人音楽を代表するブルース!
大衆音楽の核としたものにコバは心揺さぶられ、惹き付かれていくのだと思います


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