2008年08月25日

声の話

声区という言葉がある
おもに声楽を中心とした洋学の音楽用語で
声の区分を咽喉の使い方で区別することで
声区=レジスターという

わかりやすい言葉を使うと地声と裏声のことで
地声は胸に響く印象があるので音楽用語で胸声(チェストボイス)
裏声は頭に響く印象があるので頭声(ヘッドボイス)という

地声の出し方の咽喉の使い方では裏声は出ない
低音地声の咽喉の使い方のまま音程をあげていくと
それ以上の高い音はその咽喉の状態では出なくなり
咽喉の使い方を変えて高い音に移行するポイントがある
これを喚声点=ブレークポイントという
地声から裏声に切り替わるポイントになる。

この裏声は女性の歌唱では多く用いるので女性は出しやすいけれど
男性の中では用いたことがなく、裏声を出すのが苦手な人もいる
高い声が出ないと言う男性は、裏声を出したことがない人が多い
訓練しだいで出せるようになる

弓場徹氏の有名なYUBAメソッドはこの裏声を鍛えて
オンチ(この場合は音程が正しくとれないこと)を克服し
さらに高い声を出せるようにしようと言うもの
声帯を引き伸ばす輪状甲状筋を鍛えることによって
音程を安定させる力を付けるという理論
奄美民謡は裏声を多用するせいか全国民謡コンクールの優勝者が多い

裏声に地声を混ぜる技法をミックスボイスという
ファルセットのように芯のない声でなく
地声の芯を持った裏声なので力強く高い声が出せる
ミックスボイス、ミドルボイス、フェリンジャル・ボイスなど呼び方はいろいろある。
発声法の指導者セス・リグスやマーク・バクスター、チェザリー各氏などが活躍する
アメリカは発声においては最先端の国で
発声の基本メソッドが確立されている
クラッシックの声楽界では、基本的な発声をアメリカで勉強し身につけてから
ヨーロッパに渡りクラッシク曲の歌唱法を学ぶと言う順序が世界的にある

声の専門家ヴォイス博士の米山文明氏(臨床音声学者)は
洋楽の実演家と邦楽の実演家を複数名招き、歌ってもらい
その歌唱を比較考察し
「洋の東西、音楽のジャンルを問わず声を出すことの基本は同じである。
声の共鳴や音色や咽喉使いといわれる声の当て方などの工夫の違いが
ジャンルによって区別されるのであって
腹式呼吸や声帯の使い方などを含む
根本の部分での発声の基礎は同じである」と語っている

先のアメリカの発声指導者たちも
クラッシックであれポップスであれ発声の基本は同じであり
基本を学んだ後、各音楽ジャンルにふさわしい音色作りが行われるとしている

R&Bを歌うある黒人音楽グループも
セス・リグスのメソッドに基本発声を学んだ後
自分たちのR&Bの歌唱法を工夫し確立したと言っている

声についていろいろ勉強していくととても面白い  

2008年08月24日

いろいろとお知らせ

昨日は、久しぶりのさっぽろ島うたの会の親睦会。
O店で18時から始めて、K店の2次会が終わったのは12時近く
「かぎやでぃ風」「鷲ぬ鳥節」から幕開けをしてBさんの歌・三線を皮切りに
でるわでるわ、みんなで歌ったり、ひとりで歌ったり
ゆんたをうたったり遊び歌を歌ったり、流行り歌を歌ったり、替え歌を歌ったり
これぞ三線教室の懇親会という感じでした。
もちろん、いろいろな人同士お話もし親睦も深め合いましたよ。
飲み会であちこちから自然な感じで歌三線が出る
誰かが歌う誰かが返す
とても良い印象と雰囲気でした


話は変わり
9月13日のボランティアを
週明けから教室で本格的に募集します
2チームにわけて2フロアで行わなければならないので
大勢の参加をお待ちします

もうひとつ
10月のあおさらい会についても本格的に話し合います
(会場、日時、運営方法など)
それぞれの課題曲をそろそろ決めて準備をはじめてください  

Posted by コバ at 10:06Comments(0)教室

2008年08月21日

方言の勉強2

民謡を稽古するのに方言の勉強はとても大切だと思う
生きた方言に接する機会の少ない沖縄県外者である私たちは
書籍やCD、DVD等で多くのことを学ぼうとしています

前回紹介した方言勉強本のほかにも
まだ、いろいろ参考になる本やCDがあるので今回も紹介します。


うちなー口で語り聞かせる ふる里の民話(CD付)
長田昌明編著 わらべ書房 2100円

20話の民話が収録されていて、うちなー口(方言)と共通語、さらに英語で書かれている
その中から7話が付録のCDにうちなー口で収録されているので
CDを聴きながらうちなー口に馴染み、勉強することが出来る
話し手も八木政男さんをはじめとするウチナー芝居の俳優さんたちが中心なので
勉強になります。
コチラで買えます。

また以前紹介した「精選八重山古典民謡集」
アマゾンで買えないと言う人が何人かいました
「琉球逸品堂」コチラで買えます


もうひとつ情報として
沖縄県文化振興会が取り組む沖縄の各地域で歌い継がれている古謡の保存記録事業
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-19727-storytopic-6.html
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-133005-storytopic-6.html
(琉球新報のHPの記事)
で沖縄各地の古謡を2006年より収録作業を進めています
その成果の一つとして
「7月には事業成果として第1弾CD「沖縄の古謡~八重山諸島編・上巻」も発売予定」と琉球新報の記事にありましたが
なかなか発売の情報が入ってこないので
今日財団に問い合わせをしてみたら9月中旬予定になったとのことでした
こちらも楽しみです。
ちなみに沖縄県文化振興財団 古謡記録保存事業のHPはコチラ  

2008年08月19日

9月の予定

さっぽろ島うたの会9月の予定です

9月13日(土) ボランティア出演 清田区「元気の出る里」

研鑽会→調整中

10月におさらい会を行います
場所、日時、演目等
教室内でいろいろな意見を出してください。  

Posted by コバ at 19:07Comments(0)教室

2008年08月10日

おびひろ島うたの会おさらい会


8月9日さっぽろ島うたの会の兄弟サークル
おびひろ島うたの会のおさらい会があり行って来ました
近代的なコミュニティーセンターのホールを借りてのおさらい会
舞台も新しく立派で音響照明もしっかりしていました。
15名ほどの会員によって行われたおさらい会は内輪の会とはいえ
そのような立派な施設なので
まじめに真剣に歌三線に取り組んでいる様子がしっかり伝わってきました
幕開け斉唱2曲から始まり
独唱が第1部で5人
グループ唱が1曲
休憩を挟んで第2部では
グループ唱1曲
独唱6人
ゆんた2曲
弥勒節~やらよう節
という本格的な内容


なれない独唱で緊張もあったようですが
それぞれが掛け替えのない体験が出来たようです
私も「まるま盆山~殿様節」を独唱し、ゆんたにも参加してきました


なかしべつ島うたの会からも友情参加と友情見学がありました。
打ち上げでもいろいろな人とお話が出来
道内の三線サークル交流ができ
お互いの心の距離がグンと縮まった感じがします

おびひろ島うたの会の皆さん
お疲れ様でした
これを励みにますます精進してくださいね。  

Posted by コバ at 22:23Comments(0)教室

2008年08月06日

精選八重山古典民謡集―CD・歌詞付―


精選八重山古典民謡集―CD・歌詞付―
當山善堂 編著 ティガネシア出版 5000円


八重山古典民謡の歌詞を丁寧に解説した1冊
なかでも語意の説明は『石垣方言辞典』の著者・宮城信勇氏の監修も受け
精緻!
言葉の意味や文法の勉強にもなります
掲載した32曲は2枚のCDに収められています。
歌は全曲男女混声の斉唱にこだわって作られているので
高くても四(C)、低くて一(A)で歌われています
詳しい情報はコチラ↓
「琉球新報社の記事」
  

Posted by コバ at 17:23Comments(2)お知らせ

2008年07月23日

8月の予定

さっぽろ島うたの会8月の予定です。

8月9日(土) おびひろ島うたの会おさらい会

8月13日(水)~16日(土) お盆休み

8月23日(土) さっぽろ島うたの会親睦会(三線持込OK!)

8月31日(日) 研鑽会(最高賞、教師による稽古研鑽)  

Posted by コバ at 19:03Comments(0)教室

2008年07月22日

大泊一樹 八重山唄会

石垣島白保出身の大泊一樹君
若手ですが実力のある歌者です
彼の友人がさっぽろ島うたの会に在籍していて
その友人の招聘で
今回、旭川と札幌でライブを行うことになりました
(私も例によってフライヤーつくりでお手伝い)



大泊一樹(おおどまりかずき)八重山唄会in小春南

9月28日(日)
開場18:00
開演19:00
2500円
(ワンドリンク付)

場所:小春南
(札幌市中央区南1条東2丁目 札幌創成ビル地下
電話011-210-8218)

出演:大泊一樹(歌三線)
    仲豊夫(ギター)

大泊一樹プロフィール
1979年、沖縄県石垣市白保に生まれる。
今は亡き祖父、弘(ひろし)が三線の名手であったこともあり、幼少の頃から伝統文化に興味を持ち、11歳で三線をはじめる。
16歳の時には八重山古典音楽コンクールで当時、最年少で最高賞受賞。
20歳の時には八重山古典民謡コンクールで最優秀賞を受賞。
2004年からは大阪に移り住み、近畿地方を中心に全国で活動を行っている。
故郷、八重山の民謡を主に唄い奏でる彼の歌声は全国で多くのファンを魅了しつづけている。

以上がインフォーメーション

以下はコバの連休報告
連休は咽喉を休めた代わりに芸能三昧
古謝美佐子さんのライブや
千歳空港で行われていたイベント石垣島伝統芸能を見に行ったり
(歴代とぅばらーま大会チャンピオン2人のとぅばらーまの掛け合いや舞踊など盛りだくさん)
どっぷり唄三線と踊りに身を浸していました

今日のお昼は八重山そばです  

Posted by コバ at 11:29Comments(0)ライブ

2008年07月20日

響声破笛丸


キョウセイハテキガンと読む
漢方薬
プロミュージシャン御用達の
歌いすぎ・しゃべりすぎによる咽喉のしわがれ・不快感をやわらげる薬

毎日、朝1時間発声練習、昼1時間自分の課題曲の稽古、夜2時間教室での稽古で
計4時間歌っていると、咽喉が使いすぎで炎症を起こします
教室のない日は、歌うことを止め咽喉を休ませているのですが
やはり咽喉に相当負担がかかっているので、しゃがれてしまいます。

そこで見つけたのがこの漢方薬
響声破笛丸
インターネットで検索すると、プロミュージシャンも広く使っている
咽喉の薬
かなり効果があるとのこと

たしかに咽喉スプレーは咽喉ちんこ付近を潤すだけで
声帯の前には気道に異物が入らないための蓋があるので
声帯の炎症には効かない

飲んで内側から声帯に働きかけるこの薬は理に適っていそう
これを飲んで
今日明日の連休、咽喉を休め回復を期待しよう
週明けからはボランティアや帯広、時計台など
あちこちで歌わなければならないから  

2008年07月17日

方言の勉強

八重山民謡を勉強していて避けて通れないのが方言
意味や発音など
なかなか難しく、勉強が必要となります

生きた言葉を聞ける環境にあるのなら
それが一番良いのでしょうが
北海道と言う八重山から一番遠い土地にいては
なかなか生きた形で接することは出来ません
音源や映像資料などで触れることで少しは理解も出来ますが
もう少し深く理解しようと思い
方言の勉強の資料を集めてみました。
それでも学ぶところは沢山あります。

例えば、八重山方言は、沖縄方言同様に、奈良・平安時代の古い日本の言葉が
転訛したものが多くあります。
早朝を表す「すぃとぅむでぃ siitumudi」は
清少納言の枕草子一段にも出てくる「つとめて」が転訛したもの

文法でも国語の「や」は方言では「は」になること
例:「花(ぱな)や赤さーりって 葉(ぱー)や青(あう)さーん」
   (花は赤くて 葉は青い)

格助詞「より」は「やか」になる
例:「此(くり)やか 彼(かれー)ますぃ」
   (これよりあれがまし)
など歌を歌う上でも理解の参考になることはとても多いです。


「八重山ことわざ事典」 宮城信勇著 沖縄タイムス社 6500円
八重山のことわざから方言を探り、文法や用例、同じ内容の日本や世界のことわざとも比較しています。
八重山人の考え方もことわざから窺うことが出来、とても参考になります。

 
「石垣方言辞典」 宮城信勇著 沖縄タイムス社 23000円
文法・索引編と本文編の2冊組
いわずと知れた名著


「南琉球・八重山石垣方言の文法」 宮良信詳著 くろしお出版(絶版)
発音記号も記し、中舌高母音、後舌頭母音など発音の規則性をはじめ
詳しく方言を分析していますが惜しくも絶版
インターネットの古書でも取扱店はない状態で、
公共図書館の相互貸借資料として宮城図書館から札幌中央図書館をとおして借りました
付録の内容も良く
墓の落成祝いの挨拶などとても為になります
その一部を紹介すると
「Kuyoonaara Fumung+ii-nu tsuus+aa songa
今日は        暑+さが  きびしいけれど

yaa-nu maare-e noo  s+yoor+u+n neera
皆様         いかがお過ごしですか      」



「八重山方言の素姓」 正・続 宮良泰平著 (どちらも絶版)
続巻には新聞のコラムの掲載文も数多くあり八重山民謡の方言に関した著述もあり参考になります。
惜しくもこれも絶版ですが、インターネットの古書検索ではけっこうあちらこちらで在庫が見られます。


「八重山のことわざ」 瀬名波長宣著 沖縄春秋社(絶版)

実際には言葉はしゃべるもの
今後方言のCDなど音源教則や方言教室などがあれば、とても勉強になるなと思います。